宇月颯という素晴らしい男役

久しぶりの更新になりますね。

色々と書きたいことが山のようにあるのですが、なかなか書き終えない。

あれも書きたいこれも書きたいとなって下書きばかりが溜まっている現状。

これを処理していくのが今年の目標かな。

 

 

本日、2018年5月6日。

某映画館にて月組東京宝塚劇場千秋楽「カンパニー」「BADDY」を見てきました。

 

お目当てはもちろん月組男役・宇月颯(としさん)の最後の姿を見届けること!!

 

としさんを初めて認識したのは、「舞音」でございました。

その時の役のディン・タイ・ソンで、この人なんて渋くてかっこいいんだと思いました。

ショーの「GOLDEN JAZZ」の中にある龍さんと美弥さん中心の銀色のコートの場面。

そこで朝美さんと隣同士や対になって踊る宇月さんを見てなんてカッコイイのーーー!!!!!!と思いました。

私は黒髪ジェンヌ大好き人間のため、その当時朝美さんも宇月さんも黒髪でもう本当に眼福とはこのことか!!と本気で思いました。

あとはかの有名なカポエイラの場面。

月組のダンスに長けた人ばかりが出ているはずの場面なのに、その中でも別格の上手さと余裕を醸し出すダンスはとても目を引きました。

朝美さんをはじめ、他の方がしゃかりきに一生懸命に踊っている中(それもすごく心奪われるのだが)まるで浮いているかのように軽やかに、でもステップを踏む時の力強さ腰の入れ方は誰よりも重くて深くてその緩急の付け方に口をあんぐり開けて見ていました。

こんなにもダンスの上手い人が世の中にいるんだ!!

しかもこんな上級生のダンスを近くで見て学べる朝美さんはなんて幸せなんだ!!(どこ目線だよ!)

宇月颯という男役さんに一目で惚れた瞬間でした。

その後、朝美さんが出ていない場面では宇月さんばかりをオペラで追いかけるということばかりしてきました。

 

その後の全国ツアー「激情」「Apasionado!!III」in 愛知県芸術劇場公演。

そうです!!あのアフロ祭りが行われた公演でございます!!!

その時のとしさん女装アフロはアフロの下に三つ編みが二つというなんともキュートなカツラで、その三つ編みを持ちながら「ほれほれ、可愛いでしょ〜」と言わんばかりにアピールし歌い続けるとしさんにギュンっと心が掴まされました。

ギャップ萌え!!!!!!可愛かったなーあのとしさん。

 

そしてなんといっても、朝美さんが月組最後の大劇場公演となった「グランドホテル」「カルーセル輪舞曲」

「グランドホテル」の運転手役。タバコを片手に神出鬼没で独特の歩き方をしてフェリックスを追い詰めていくあの感じが本当にお上手でカッコよかった。

あの最後の男爵のお金を奪って銃を渡すシーン。

背筋が凍るような、やらなければ殺されるような鋭さ、追い詰め方が仕草や言葉の言い方に全て詰まっているなと感じました。

それと、劇団販売写真のタバコ片手に椅子に座る運転手。

顔が影で全く写ってないのに、販売しようと決めた宇月さんに本当に感謝。

本当にカッコよくて、今まで他のジェンヌさんでも中々見なかった写真でしたのですぐさま購入しました。

朝美さんや轟さん以外でソロ写りを買ったのは宇月さんが初めてだったかもしれない。

「カルーセル輪舞曲」はやはりテキーラでしょう!!!!

宇月さんの斜めうしろで踊る朝美さん。

オペラで収まる立ち位置にいるお二人のダンスをずっと見続けたシーンでした。

やはり宇月さんが斜め前や同じグループでずっと踊っているからなのか、朝美さんは宇月さんの踊り方を本当に参考にしていて、似てるのなんのって感じでした。

宇月イズム存分に引き継いでいる朝美さんは、腰の入れ方、振り向き方が宇月さんそっくりで、でもやはり朝美スパイスを入れているので真似っこって訳ではないのですが、表情!!表情ですよ!!!

なんで同じタイミングで口を半開きにするんですか!!!?!?!???

二人が全く同じタイミングで口を半開きにした瞬間オペラを思わず離してしまったのを思い出しました。笑

それくらい朝美さんのダンスには宇月イズムがあって、それを見るのが本当に楽しみにしていたのですが、この公演が最後で本当に残念でした。

 

ごめんなさい。宇月さんの話に戻ります。

 

そして、宇月さん宝塚生活最後の公演となった。「カンパニー」「BADDY」

「カンパニー」の方は、なんかチャラいんだけどバーバリアンのメンバーのことをとても大切に思ってる兄貴のようなお父さんのような人物でカッコよかったな。

やはり、フラッシュモブのダンスはカッコ良すぎた。

一人だけダンスの上手さの次元が違うんですけど!!!

あと、那由多が紗良さんに怪我をさせてしまった後の場面で、青柳さんに深々と頭を下げるシーンもすごく好きでした。

あそこに阿久津さんの誠実さが詰まってたなと感じました。

そして良い意味での問題作「BADDY」

実は私の初観劇はGW初日に4月28日でした。

もうほとんど千秋楽に近い状態で見たBADDYは面白くて素晴らしくて上田先生本当にすごい!!と思いました。

そして秒で終わる。本当に秒で終わる。

特にカオス・パラダイスからピースフルパラダイスまで本当にあっという間でした。

そしてこの「BADDY」で私は大号泣しました。

しかも、めちゃくちゃ楽しいはずのカオス・パラダイスで。

その理由は、宇月颯という男役をもう生で見ることはないんだと実感したからです。

とっても不思議な感覚でした。

元々好きな男役さんでしたが、こんなに好きだったんだと実感いたしました。

そこから本当に涙がとめどなく溢れてきて、こんな感情初めてだったのでびっくりしました。

そしてやはり、本筋の裏で行われているクールと王女の恋模様。

もうこれにはキュンキュンするしかないというか、そこにしか注目してないレベル笑

本日のライブビューイングも頑張ってうつしてくださってありがとうございました。

特にあのハンカチを投げる前の表情をアップで映してくださって本当に本当にありがとうございました!!!!(土下座!!)

素晴らしい表情の演技でその後のわかばちゃんの演技でまた泣きました。

いろんな方がSNS等々でクールと王女の考察、BADDYという作品の考察を書いているので私は書きませんが(というか書く能力がない。)もうこんな作品を書いてくださった上田先生には感謝しかないという感じです!!!!!!

あとは、たまちゃぴのヂュエダンのカゲソロ。

どなたかがバッティがグッティの腕を掴んだ瞬間にカゲソロが始まるとおっしゃっていて、今日はそこに注目してみたのですが本当にその通りで鳥肌がブワワって立ちました。

あの気持ち良く伸びる宇月さんの歌声は聞いてて気持ちがいい。

なので最近は「BUDDY」の実況CDばかり再生してる毎日です。

 

本日の最後のご挨拶。

清々しい綺麗な表情で退団の挨拶を述べられ、なんというかこのかたの最後を映画館という場所ですが見ることができて幸せだったなというふうに感じました。

宇月颯という男役は、他の男役に比べたら小柄なのですが、私は1回も宇月さんに対してやっぱり小柄だな小さいななんて思ったことはなかったなと思いました。

 

 

小柄な分、大きく見えるようなダンスや立ち居振る舞いを研究されたのだなと思いました。

それと、こんなにダンスがお上手なのに、実はダンスだけと思われている自分が嫌だと思っていた時期があったとか色々悩んでいらっしゃったというのもお聞きし、こんなに素晴らしい才能をお持ちの方はそういうことで悩んでいらっしゃったのかという驚きもありました。

 

 

これから宇月さんがどのような第2の人生を歩まれるのか分かりませんが、できればまた私たちの前でダンスを踊ってほしいなと思っております。

そしてこんな素敵な男役さんに出会えたこと、朝美さんが宇月さんのもとでたくさんのことを学べたこと、すごくすごく嬉しかったです。

 

 

お疲れ様でございました。

そして、本当にありがとうございました。

これからのご活躍お祈りしております。